ギプス固定後の注意
骨折・捻挫の後、損傷した血管から血液がたくさん出るため、手足は腫れ上がります。
固定をしっかりしないと骨折部がさらにずれたり、ますます出血するためギプスは早期にする必要があります。
ギプス固定後さらに手足が腫れてくるとギプスの中で大事な血管や神経が圧迫され、手足の先に充分な血液が流れず、組織が損傷されたり、神経の麻痺が生じる危険があります。
そこで次の注意をよく読んで同じような症状があるか、また疑わしいときはギプスを巻いた手足を心臓より高く挙上してください。
それでも症状がとれないときは、ギプスを縦方向にカットし、カットした部分を開く処置をしてもらってください。
1:けがをした手足の痛みが心臓より高く拳上して30分たっても増強するとき。
2:ギプスから出た手足の先の色が紫色になる、またはしびれが増強してきたとき。
3:ギプスから出た手足の先が動かしにくい、または触った感覚がわかりにくくなったとき。
※ギプスを巻いた日は症状が無くともその日は心臓よりも高く拳上し、安静にしましょう。
※足の場合、食事などで座位をとるときはイスの上に足をのせるなどし、なるべく高く上げてください。